騒音源がライヴハウスなど室内スピーカーを介した音楽、ヴォーカル音(音声)であれば、コンクリート構造であっても、GL工法の壁や柱・梁型があれば、それが固体伝播音として上下階などに広く伝わる。
このため、スピーカーの接触面(床・吊り下げ天井面、壁固定面)だけを防振対策しても騒音はほとんど減らない。
それはGL面への強い空気音(音声・楽器音)、接触面の振動音など固体音の両方が同時に複合されて、増幅されてGL壁・柱・梁面を介して伝播するからである。
音源側の壁・柱・梁型を防音構造にしないと騒音伝播は減らないのである。
ただし、接触面における防振対策も同時に必要となる。これらを全て行うことが音響・防音対策なのである。
音源側で対策はもはや不可能な場合は、被害者側における壁面と床面の対策が不可欠となる。
しかしながら、共用配管からの騒音伝播が含まれていると完全な防音は出来ない。
また、窓廻りの絶縁は基本的に無理なので、あくまで全体として5~7割程度の騒音軽減を目的とした防音施工が現実的な提案となる。
この件は、別途ほかのウェブサイトのコンテンツで詳細に述べてみたいと思う。
ここでは、まずは、問題の根本を述べてみた。