私の薄い防音構造を支えているのが防音材。木材や石膏ボード、市販の吸音材・吸音化粧板だけでは薄い防音構造を構築することはできない。
他の専門業者との差は、木材などの活用技術だけではなく、薄い高性能な遮音材と制振材の活用である。
これに加えて防音材と木材、その他一般建材を組み合わせて構築する音響・防音設計技術を適用して始めて成立する構造。
それが最近、市販品では高性能な製品が極めて少なくなり、私は10年以上前から特注品に主力を切り替え、コスト低減を図ることができた。
しかし、それらの製品を生産するメーカーは高齢化が進み、その一代限りで終わりになるようだ。
そこで別の取引先に後継の製品開発を進めてもらっているのだが、なかなか同じレベルまでにもっていくのが大変。
せめて、木造防音室や木造共同住宅の床に使用できる製品を目指している。現在開発中である。
材料メーカーと設計者の技術が相乗効果(音響・防音)を生み出すのである。